解析力学       <<<戻る

2014年 担当、後藤貴行、春学期・木曜一限・4-421

何を学ぶか

これまで学んだニュートン運動方程式を使えば、微分方程式(=数学)さえ出来れば、ロボットでもスペースシャトルでも回転寿司の回る台でも、日常におけるすべての運動の問題が解けます。しかし、現代社会においてニュートン力学を適用出来ないケースが三つ存在します。それは、

  1. 粒子の数がとてつもなく多い場合
  2. 粒子がとてつもなく小さい場合
  3. 粒子の速度がとてつもなく速い場合

の場合です。現代社会を支える、金属、半導体の中の電子は12にあてはまりますし、光通信やレーザーに登場する光子は3です。光を操作したり検知するデバイスを作るには1-3の全てが必要です。それから、未だに殆ど解明されていない現象の代表例として、摩擦があります。表面がつるつるしていれば良いかと言うとそうではなく、原子レベルで平坦な金属を貼り合わせると滑るどころかくっついて離れません。これを理解するのにも12が必要です。

実は、1と2を理解するための科目は、「統計力学」と、「量子力学」と言って、これから先、どんどん習って行くわけですが、その準備をするための講義が解析力学です。

※ 3は「相対論」です。残念ながら、本講義では深く取り扱うことはしません。

 

 

2013年の過去問2012年の過去問
いずれの年も、試験終了後、すぐに海外出張だったので、過去問を掲示だけして、webにアップロードできませんでした。

(その他の年度の過去問は、「講義・学生実験、試験問題、Q&A集など (1998年度〜現在)〜上智大学学生専用のページへ
で、講義名「解析力学」や「機能創造理工学U」を検索して見て下さい。)

※2014年の予想問題
ラグランジアンとハミルトニアン、位相空間、断熱不変量、座標変換、対称性、保存量、正準変換、etc.
いわゆる力学(=機械工学的な)の問題は出ません。

7/17(木) 試験実施。私の不手際により、無事に終了しませんでした。学生諸君には過重な負担となりますが、
再試験を7/24に実施します。必ず受験してください。(LOYOLAでも同じ案内を出しています)。
出題範囲、諸注意(自筆ノート持ち込み可)は既実施分と同じですが、教室と問題自体は異なります。
念のため、前回、欠席した人も受験可です。よろしくお願いします。

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